医療事務 通信講座 つわり

辛い時期を乗り越え幸せな医療事務スタッフに

私は小児科クリニックの医療事務として働いている40代の主婦です。
保育園に通う娘と夫と、3人で暮らしています。

 

もともと子供好きなので、小児科クリニックでの仕事はハリがあってとても楽しいです。
もちろん家では、いつも娘とイチャイチャしながら過ごしています。
つまり私は、職場でもプライベートでも、大好きな子供と触れ合うことができているわけです。
今の環境を、とても幸せに思っています。
しかしこの幸せを手に入れるまでに歩いた道は、長く辛いものでした。

 

私が医療事務を目指したのは、妊娠中です。
当時の私は会社員をしながら、長く不妊治療を続けていました。
30代半ばでようやく妊娠できたのですが、その頃には治療費でかなり貯金が減ってしまっていました。
しかもつわりがひどく、私は食事はもちろん水も受け付けなくなりました。
そのため頻繁に点滴のために入院し、会社を休みがちになりました。
同僚からは睨まれたり陰口を叩かれたりするようになり、上司にはそれとなく退職を匂わせるようなことを言われたりと、とても辛い日々でした。
そしてそのストレスでますます胃腸が荒れ、栄養補助用のサプリメントも飲むことが難しくなったのです。

 

私自身は何を言われても、そして食事をとることができなくても、めげずに頑張ることができたと思います。
というよりも、自分の不妊治療のせいで夫婦の貯金の大部分を失ってしまったわけですから、夫への申し訳なさからも、頑張って働いて、どんどん稼がなければと強く思っていたのです。
しかしお腹に宿った我が子は、栄養不足と忙しさ、そしてストレスとでどうにかなってしまうかもしれません。
それでは、不妊治療までして妊娠した意味がありません。
私は悩みに悩んで退職し、今は我が子を守ることを優先することに決めました。

 

当然収入が途絶えてしまうので、出産後すぐに社会復帰するために、私は医療事務の資格取得の勉強を始めました。
医療事務は、子育て中の女性から高い人気のある職です。
原則として、診療時間内のみでの勤務となるので、毎日決まった時間に保育園などにお迎えに行くことができるからです。
幸い私の住む地域では、保育園には常に空きがあります。
いつでも入園できるので、社会復帰は難しくありません。
そのため、待機児童の心配をすることなく、医療事務の資格取得のための勉強に打ち込むことができました。

 

医療事務の資格は、スクールに通学することでも取得可能です。
しかし私はつわりで苦しんでいたので、通学講座ではなく通信講座を選択しました。
実は…汚い話ですが、私は当時自宅ではほとんどトイレで過ごしていました。
吐き気が絶え間なく襲ってくるので、トイレからなかなか離れることができなかったのです。
しかし通信講座ですから、トイレでテキストを使って学習できました。
DVD教材もあったのですが、それもやはりトイレに持ち込んでノートパソコンで見ました。
トイレから離れることができなかったからそ私は、まるで学習室に閉じ込められているかのように、学習に集中できたのです。

 

テキストやDVDだけでは分からない点もあったのですが、そこはメールで質問しました。
私が利用していた通信講座は、メールでの質問をいつでも受け付けていました。
トイレに持ち込んだノートパソコンから質問できましたし、翌日には講師が丁寧で分かりやすい返信をくれたので、そのおかげもあって効率良く学習を進めていくことができました。

 

具体的に私は、医療保険制度とレセプト作成で引っかかっていました。
医療機関を利用した患者の支払い額は、加入している医療保険で違ってきます。
そのため請求のためのレセプトを作成するには、医療保険における正確な知識が必要でした。
そこがしっかりと把握できていなかったので、レセプトをどうしても上手く作ることができなかったのです。
しかし納得できるまで何度も質問させてもらえたので、最終的には根っこの部分から完全に理解することができました。
レセプトは問題なく作成できるようになりましたし、今現在では職場の後輩へのレセプト作成の指導を任されているくらいです。
ここまで知識やスキルを高めることができたのは、私からの質問に逐一答え、徹底的な指導をしてくれた講師のおかげです。
こういった点からも、通信講座を選んで本当に良かったと思っています。
スクールでの通学講座だと、他の生徒もいるわけですから、講師を質問攻めにして独占することはできなかったはずです。

 

こうして私は、約4ヶ月かけてカリキュラムを修了させました。
その頃には安定期に入り、つわりもすっかり治まっていたので、栄養補給をして体調を整えながら、私は資格試験の準備を進めました。
ここでもやはり講師は、親身になってサポートしてくれました。
私の妊娠週数を確認した上で、試験日程や会場について案内してくれたのです。

 

試験はほぼ毎月実施されているので、私は産婦人科の医師とも相談しながら、最も適切と思われる試験日を選び受験しました。
試験では、マークシート形式での学科試験と、レセプトの点検や作成をするという実技試験とが行われました。
トイレという閉鎖的な空間にとじこもって、集中的に学習したおかげで、学科試験はほぼ満点と自信を持って言えるほど、上手くできました。
実技試験も、それほど迷うことなくスラスラと進めていくことができました。

 

その約1ヶ月後に試験結果が出されたのですが、無事に合格できていました。
自信はあったものの、本当にほっとしました。
できるだけ早めに社会復帰したかったので、再度の学習や受験に時間を奪われたくなかったのです。
その後は私は、出産準備に専念しました。
時々はテキストで復習をしながら、いつ生まれても良いように体調管理とベビーグッズの充実とを図りました。

 

そして無事に出産し、約10ヶ月育児に専念し、その後就職活動を始めました。
保育園の一時預かり制度を利用して、周辺地域の複数のクリニックに応募したのです。
そして有難いことに、小児科クリニックで採用してもらえました。
とても人柄の良い女性の先生で、ご自身も出産と子育ての経験があるとのことで、出産したばかりの私を気遣い、採用してくださったのです。

 

勤務は基本的にシフト制で、午前8時から午後13時まで、そして午後13時から午後18時までのどちらかの時間帯で、曜日を選んで働くことができます。
半日仕事ですから、育児や家事としっかりと両立させることができました。
それでいて、民間資格ではありますが、一応は資格職ということで待遇も良いのです。
一般的なアルバイトの時給よりも高いので、おかげで会社勤めをしていた時に近い月収を得ることができています。

 

また、来院するお母さんやお子さん方を見ていて、育児の参考になると思えることがたくさんありました。
私も子供のあやし方やおもちゃの片付け方、衛生管理など、自分の子育てで覚えた様々なスキルを駆使しました。
つまり、職場で学習したことを自宅で生かし、自宅で覚えたことを職場で生かすことができたわけです。
素晴らしい好循環なので、この職場を選んで本当に良かったと、幸せな気持ちで毎日働いていました。

 

もちろん今現在も働いています。
先生からも信頼していただき、先述したように、後輩にレセプト関連の指導をできる立場になりました。
患者接遇についても、通信講座でしっかりと学習したおかげで、インターネット上の口コミで患者さんから褒めていただけたりと、成果を出すことができています。
不妊治療中や妊娠中には本当に辛いことが多くありましたが、それが今の幸せにつながっているわけですから、むしろ良い試練だったと思えるようになっています。

 

そして、これまでの医療事務としての経験を生かして、より難しい資格への挑戦も検討しています。
診療報酬請求事務能力認定試験と言う、公的な資格です。
経験者であれば程ほどの勉強で合格できると聞いたのと、医療事務の資格を取った時にお世話になった通信講座に、診療報酬請求事務能力認定試験対策の経験者向けコースがあることがわかったので、俄然やる気になっています。
合格すれば今よりも待遇が良くなり、月収も上がりそうなので、頑張りたいですね。
(診療報酬請求事務能力認定試験の通信講座についてはこちら)